腋臭症（ワキガ）

運動した後などに汗の臭いとは少し違う、特有の臭いにお悩みの方が多くみられます。
ワキガは、腋臭症（えきしゅうしょう）と呼ばれます。特有の強い臭いは、皮膚のアポクリン腺から分泌されます。ワキガや多汗症は、治療で改善できます。

ボトックス注射とは

ワキガが気になる方には、ボトックス注射による治療をお勧めしております。ボトックス注射は、ボツリヌス毒素から生成された成分を加工した医薬品です。ボトックス注射による多汗症治療を行うことで、素肌がサラサラと快適に過ごせるようになります。
治療方法は、汗のかきやすい部分に注射するだけです。注射後に腫れたり、内出血したりすることもないため、簡単かつ安全な治療法です。特に、ワキの下や手のひら、足裏は汗をかきやすい場所です。
緊張などで汗が吹き出るような方も、ボトックス注射を行うとエクリン腺といって汗を分泌する機能を止めて、汗が出にくくなります。

ボトックス注射によるワキガ治療

汗を分泌するエクリン線機能を低下させて汗分泌を少なくすると、ワキガの臭いを抑えることができます。
ワキの下に汗をかきやすい方や、ワキガにお悩みの方には安全かつ簡単で最も効果が期待できる治療法がボトックス注射です。

発汗のしくみとボトックスの作用

発汗のしくみは、脊髄から交感神経節を通じて調整することで、汗腺から発汗を促します。
ボトックスの作用は、この交換神経節後ニューロン終末からのアセチルコリン発出を阻害して、汗腺への調整を遮断して発汗を抑えます。

なぜ、ワキガが改善するのか

ワキガ特有の臭いは、アポクリン汗腺から分泌される物質が影響して臭います。ワキ汗は、このアポクリン汗腺から分泌されるフェロモンに似た物質と、エクリン汗腺から分泌されるサラサラの汗が混同して細菌に分解されることで発生します。
アポクリン汗腺はワキの毛に付着しているため、レーザー脱毛などを行うことでワキガも軽減されると考えられています。