巻き爪・陥入爪について
巻き爪
爪の変形で、爪の端が内側に巻き込んでいる状態が巻き爪です。爪の下の皮膚に食い込むため、傷つけて痛みを起こす陥入爪を引き起こします。
深爪や合わない靴・ヒールを履き続けることが原因とされます。巻き爪は細菌感染を起こして炎症しやすくなるため、注意が必要です。
陥入爪
爪の両端が、爪の下の皮膚に食い込んだ状態が陥入爪です。細菌感染や炎症、肉芽形成を招きやすく、足先に痛みが起こるため歩くのが困難となってしまいます。また、痛みをかばって歩くようになり、腰や膝関節に負荷がかかって腰痛、膝関節痛などの症状も併発させてしまいます。
巻き爪・陥入爪の治療
内服薬・外用薬・陥入爪手術
巻き爪マイスター
巻き爪マイスターは巻き爪の矯正具で、コイルばねに内蔵されている超弾性合金ワイヤーが巻き爪に対し持続的に矯正効果を発揮します。
また、ワイヤーがコイルで抱合されているため、安全性にも配慮されており、コイルばねの伸縮によって比較的短時間で処置が済みます。低侵襲の医療機器ですので、症状が重度でなければ装着時に麻酔を行う必要はありません。
マチワイヤー 2024/7月下旬より再開
爪の先端に2か所小さい穴をあけ、弾性ワイヤーを通し矯正します。爪の先端は神経がないので穴をあけるときの痛みはありません。爪の両サイドにスペースがない方に適応です。爪がある程度伸びていないとできません。
装着例・装着に注意を要する爪
巻き爪の程度や形状は、患者様によって異なります。
巻き爪マイスターによる治療を行う際には、適切な装着が可能な爪かどうかを判断することが重要です。
巻き爪マイスターの装着例
一般的な形状の巻き爪の場合
上手な装着のポイント
- 適切なサイズを選択するために、爪の幅に合った推奨サイズを選択します。
- 爪の側縁(Uフック固定部)に付着した角質を適切な工具(例: 鑷子)を使用して、 完全に除去し、装着する前にしっかりと清掃します。
- 巻き爪マイスターを破損させずに確実に装着するために、専用の工具を使用します。
- 爪がUフックの奥まで入り込んだ状態で、Uフックを閉じてしっかり固定します。
不規則な形状の巻き爪の場合
装着例・装着に注意を要する爪
陥入症状を伴っている場合
陥入症状を伴っていると症状を悪化させる可能性があるため、皮膚の損傷部分(びらん、潰瘍面、強い炎症のある部位など)に接触する可能性がある場合は、装着を避けて、まず損傷部分の治療を優先して行います。
爪白癬を合併している場合
爪白癬を合併していると白癬菌の感染によって爪が脆弱化し、割れたり欠けたりすることがあります。
爪の厚みが薄い場合
爪の厚みが薄いとUフックを固定する際にかかる強い力によって、爪が割れたり欠けたりすることがあります。
爪に亀裂が入っている場合
爪に亀裂が入っていると巻き爪マイスターを装着する際に、爪の亀裂が広がって割れたり欠けたりすることがあります。