一般皮膚科

一般皮膚科について

当院の一般皮膚科では、様々な皮膚症状を診療しております。にきび・日焼け・やけど・かぶれ・虫刺され・アトピー性皮膚炎・じんましん・帯状疱疹・白斑・口唇ヘルペス・乾癬・粉瘤・皮膚腫瘍・たこ・うおのめ・水いぼ・たむし・円形脱毛症・脂漏性皮膚炎などに対応しています。
長引くアトピー性皮膚炎・円形脱毛症・尋常性乾癬・尋常性白斑・掌蹠膿疱症には中波紫外線療法(保険診療)、巻き爪、陥入爪などには巻き爪マイスター、粉瘤や皮下腫瘍の切開排膿、デルマトロン・液体窒素療法によるいぼの除去を行っております。お悩みの皮膚症状に応じて、適切な治療を実施しております。皮膚に関するお悩みがある場合は、当院までご相談ください。

にきび

当院のにきび治療を求めて遠方から来院される方も多数いらっしゃいます。詳しくはにきび専用ページをご覧ください。

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アトピー性皮膚炎

強い痒みが伴う湿疹が現れて、皮膚のバリア機能が低下してしまう状態です。改善と悪化を繰り返し起こしながら、長期に渡って皮膚炎が起こります。皮膚にブツブツができたり、赤くなったり、カサカサと乾燥して皮膚がポロポロと剥けるなどの症状が現れます。湿疹の重症度によって対処法や治療法が変わりますので、まずは皮膚の状態や湿疹の重症度を見極める必要があります。
適切な治療と正しいスキンケアをすることによって、症状を大幅に軽減することができます。当院では改善しにくい部位に対して、中波紫外線療法:エキシプレックス308による治療を保険で受けることができます。

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いぼ・みずいぼ

皮膚に生じる小さい突起の総称を、いぼと言います。パピローマウイルス由来の尋常性疣贅といわれるものや、伝染性軟属腫ウイルスによる水いぼ、脂漏性角化症など多数の種類があります。当院では液体窒素や中周波治療器:デルマトロンによる除去治療、塗り薬、内服薬による治療が可能です。

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じんましん(じんましん)

ミミズ腫れのように皮膚が隆起して、チクチク・ヒリヒリした痛みや痒みが現れます。そのうち、症状が6週間未満で治まるものを急性じんましんといい、それ以上続く場合を慢性じんましんといいます。大抵は自然治癒することが多いですが、痒みや痛みの症状が強い場合は抗ヒスタミン内服薬を用いて治療します。
じんましんの原因は多岐に渡り、食べた物や薬剤によるもの、運動による発汗、細菌感染、心身のストレスなどが挙げられます。原因検索のために血液検査を行うことがあります。強い症状によって患部を掻き壊すような場合には、外用薬を塗って対処します。飲み薬で効果が十分でない場合、当院は重症じんましんやアレルギー性鼻炎(花粉症)に保険適応のある注射薬:ゾレアを取り扱っています。高額な薬剤のため一度診察した後、取り寄せでの投与となります。発注後到着まで2-3日かかります。

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粉瘤・皮膚腫瘍

皮膚下に袋状の組織が出来て、その袋内に皮脂や老廃物が溜まって炎症を起こします。粉瘤は良性腫瘍で、自然治癒することはないため、気になる症状がある場合は早めに皮膚科を受診する必要があります。粉瘤は次第に炎症や化膿をしながら大きくなることが多く、この場合は痛みが伴うため不快感や苦痛を感じることが多くあります。痛いおできができて、粉瘤かもと気になる場合は、早めに当院までご相談ください。当院は、赤く腫れあがって化膿した際に局所麻酔下での切開排膿術は行っています。化膿せず落ち着いていて赤くない粉瘤を根こそぎ手術する根治切除術は行っていないため、ほかの医療機関をご案内しております。

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巻き爪・陥入爪

巻き爪や陥入爪は、爪が皮膚両端に食い込んでしまい、痛みが生じます。深爪をしたり、合わない靴を長時間履いたりすると、極端に圧力がつま先にかかってしまい、爪が皮膚に食い込みます。
さらに、患部が炎症を起こしたり、感染したり、肉芽形成を起こしてしまいます。酷くなると歩くことも困難となってしまうため、巻き爪や陥入爪がある場合は、早めに治療を始めましょう。当院では局所麻酔下の側爪郭切除術や、巻き爪マイスターを用いた治療を積極的に行っています。

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乾癬(かんせん)

皮膚のいたる所が赤く盛り上がって、分厚い瘡蓋ができます。その瘡蓋が次第にフケのように剥がれ落ちる状態が乾癬です。乾癬は痒みや痛みを伴いますが、症状の現れ方には個人差があります。痛みや痒みがない人もいれば、強い痛みや痒みが現れる人もいます。さらに、瘡蓋の形や大きさも様々で、症状が現れる部位も色々です。明確な原因は分かっていませんが、主に遺伝、過度のストレス、肥満、感染症などが合わさることで発症するとされています。当院では難治性の症状に対し、エキシプレックス(中波紫外線療法)による治療やオテズラという飲み薬による治療を行っています。

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うおのめ・たこ

足の同じ個所に圧力がかかり続けると、うおのめやたこができてしまいます。皮膚が分厚くなって硬くなった状態になります。うおのめには、皮膚が盛り上がって芯のように硬いものがありますが、たこには芯はありません。また、うおのめは歩く際に痛みが起こるのが特徴です。

治療法

主な治療方法は、医療用ハサミやメスなどを用いて硬い部分を切除・除去します。状態に応じて、軟膏で柔らかくして後日に除去することもあります。また、再発を予防するためには、普段履いている靴を変えることも大切です。うおのめやたこができやすい箇所にはシリコンゲルやスポンジを貼るなど工夫することをお勧めしております。

水虫・たむし

水虫もたむしも、白癬菌というカビの一種が起因となり発症します。足に白癬菌が感染すると水虫となり、他の部分だとたむしとされます。陰部は「いんきんたむし」と呼ばれています。スポーツジム、作業靴など蒸れやすい環境、銭湯などで感染することがあります。皮膚科での顕微鏡での正確な検査と治療が必要になります。

水虫の症状

水虫の症状によって3種類に分類されます。

趾間型

痒みが起こり、指の間が白くふやけたように見えます。夏に症状が出やすく、細菌感染を起こしやすい特徴があります。

小水疱型

強い痒みが起こり、患部には小さな水膨れが現れます。

角質増殖型

皮膚が分厚くなり、乾燥やひび割れを起こします。爪白癬とは、足の爪が白癬菌に感染し、爪が白く分厚くなったり、脆くなったりします。

診断・治療

爪や足指表皮を顕微鏡で観察して、糸状菌が見つかることで水虫・たむしを診断できます。基本的に抗真菌薬を内服して治療を行います。症状が解消しても、医師の指示に従い、根気よく治療を続けることが重要です。
自己判断で市販薬を使用すると、かえって症状が長引くことがあります。気になる症状がある場合は、まずは皮膚科を受診しましょう。

白斑

皮膚の一部分のメラニンが抜けた状態です。免疫機能に支障が起こることで症状が現れるとされています。梅毒、甲状腺機能、膠原病といわれる内科的疾患が関連して白斑が起こることがあるため、血液検査でそれらの疾患がないかをチェックすることが推奨されます。白斑は非常に治りにくい難治性とされるため、治療は長期的に根気よく続けることが重要です。通常は外用薬や飲み薬を使用したりしますが効果は乏しいことが多いです。当院では人工的に日焼けをさせて色を付けるとともに白斑を起こしている免疫的異常を改善させる治療:中波紫外線療法:エキシプレックス308による治療:を保険で受けることができますので遠方からも多く患者さんが来院しています。通常は大学病院など大きな病院でないと受けられない治療です。

 

帯状疱疹

疲労や風邪、ストレスなどで抵抗力が低下すると、帯状疱疹を発症することがあります。ウイルスの種類としては、子供の頃に感染する水ぼうそうと同じウイルスです。冬季や季節の変わり目、年末年始、海外旅行後の時差、繁忙期、睡眠不足など免疫力が落ちているときは罹患する人が増えます。

症状について

体のどこにでもできえます。まず痛みから始まります。体の片側のみに内側から刺すような重い鈍痛がします。ごく初期は皮疹がでないので、整形外科や頭に発症すると脳外科を受診する方も多いです。その後、同じ場所に体の片側のみに発疹(まれに全身にでることもあります)、水膨れがでてきます。痛みも増強し、夜も寝られなくなってしまう方も多くいらっしゃいます。
また、顔面に症状が出た場合は、顔面神経麻痺や耳鳴り、難聴、めまいなど内耳障害を併発することがあります。重症化すると、眼に症状がでた場合は失明、高齢の方は脳炎などを起こすこともあります。何よりも早期の治療が大事です。

治療について

抗ウイルス薬の飲み薬を1週間飲んでウイルスの増殖をおさえます。痛み止め、神経痛を緩和する飲み薬、塗り薬を処方します。

当ビルは皮膚科・ペインクリニック・眼科・耳鼻科がありますので、帯状疱疹の治療に非常に適した環境となっています。
痛みが強い場合は、同医療ビル4Fにございます三軒茶屋ペインクリニックさまにてブロック注射など高度な専門治療をご紹介をしています。

口唇ヘルペス

ヒトヘルペスウイルス1型による感染が原因ですが、初感染時は潜在的な感染として症状が出にくいとされています。このため、一般的に言うヘルペスとは、ヘルペスウイルス1型が再活性化して症状が出た状態を指します。
過労やストレスなどで抵抗力が低下した際に、口唇や鼻、目の周囲にピリピリとした痛みが伴う水疱ができます。主な治療は、抗ウイルス内服薬や外用薬を用いる方法があります。5日間の内服治療の方がより早く症状をおさえることができます。年に何回も繰り返してしまう方には、次回の分も処方するPIT療法や漢方薬の併用を推奨しています。ご相談ください。

かぶれ

何らかの原因物質が皮膚に触れることで、湿疹や炎症、痒み、発赤などの症状が現れます。主な原因は、毛虫などの虫類、おむつ、貼り薬などが挙げられます。長引く症状に対しては当院では血液検査や、パッチテストなどで原因を追求します。
また、韓国で大流行中のトコジラミに刺されている患者さんが、当院でも時折みられます。キャリーケース、ベッドの土台などに潜んでいることが多く、トコジラミ専用の殺虫剤の使用を中心に生活指導・対策方法を時間をかけて説明し、治療していきます。
 

治療

症状を改善するためには、まずは原因物質を完全に除去していきます。また、ステロイド外用薬を使用するほか、抗アレルギー薬を使用して症状を緩和していきます。

虫刺され

虫に刺されると、患部に痒みや痛み、腫れ、水膨れ、しこりなどの症状が現れます。強い痒みなどで掻き壊してしまうと、痒みが広範囲に広がったり、皮膚が硬くなったりするため、気になる症状がある場合はなるべく早めに皮膚科を受診してください。小さいお子様などは免疫力が低いため、腫れや発疹などの症状が酷くなってしまうことがあります。

応急処置と治療について

虫に刺された場合は、念のため皮膚科を受診してください。まずは、刺された患部を流水でよく洗ってください。刺された部位に針などが刺さっていないかを確認します。ただし、針などの異物が見つかっても自己判断で除去せず、皮膚科を受診することをお勧めします。
強い痒みや腫れの症状がある場合は、抗アレルギー薬やステロイド外用薬を用いて治療します。細菌感染を起こしている場合は、抗生剤を使用した治療も行います。

円形脱毛症

  頭部の一部に円形または楕円形の脱毛が突然現れます。リンパ球によって成長期の毛包が攻撃されることが原因と言われています。ストレスによるものが多いですが、甲状腺など他に自己免疫疾患がないかを血液検査で調べる必要があります。
円形脱毛症は、突然脱毛してしまうことがほとんどで、脱毛斑の大きさは10円玉程度から頭部全体に及ぶものまで幅広くあります。さらに、まつ毛や眉毛、体毛までもが抜け落ちてしまうことがあります。当院では中波紫外線療法:エキシプレックス308による治療、液体窒素療法、ケナコルト局所注射を保険で受けることができるため多くの患者さんが来院されています。

当院で治療した患者の1例 20代男性 中波紫外線療法:エキシプレックス308による治療、液体窒素療法、ケナコルト局所注射を施行。

写真左:治療前の3cm大の脱毛斑、写真中央:治療開始1か月後、写真右:治療開始3か月後。

効果には個人差があります。リスク・副作用:紅斑、内出血、水疱、疼痛、色素沈着、色素脱失、掻痒 

 

 

円形脱毛症の治療

内服薬や外用薬による治療のほか、液体窒素を用いる治療もあります。薬物療法では、主にステロイド外用薬や注射治療などを行います。脱毛部位の炎症を除去し、発毛を促します。症状が急激に進んでいる場合は、ステロイド内服薬を検討します。その他では、紫外線療法や凍結療法なども検討されます。また、液体窒素による治療では、液体窒素によって炎症を起こして、免疫機能に刺激を与えることで発毛促進を図ります。
円形脱毛症は、自然治癒することもありますが、難治性で完治が難しく、また再発しやすい特徴があります。また、脱毛の面積や脱毛開始時期などに応じて、治療方法が異なります。当院では改善しにくい部位に対して、中波紫外線療法:エキシプレックス308による治療を保険で受けることができます。

やけど

皮膚に高温の物体が触れることで、外傷が起こります。この状態を熱傷またはやけどといいます。高温でやけどすることがありますが、高温でなく40~55℃ぐらいでの低温やけどになることがあります。
やけどをした場合は、すぐに冷やすことが重要です。流水と保冷剤で患部を冷やしながら、なるべく早めに皮膚科を受診し、定期通院することが大切です。美容皮膚科の治療もしている当院では、きれいに治すことによりこだわって診療しています。

やけどの分類

やけどの程度によって、以下のように分類されます。

1度熱傷

やけどの部分が赤くなります。水膨れはできないので傷痕もありません。

2度熱傷

発赤、水疱、潰瘍などが起こります。程度が軽ければ色素沈着として残り、重い場合は深い傷痕となります。

3度熱傷

やけど患部のほとんどが壊死しています。この場合、皮膚移植が必要となり、大病院へ紹介させていただきます。

やけどの治療

やけどの治療は、負ったやけどの程度によって治療方法が異なります。

1度熱傷

外用薬を用いて治療します。

2度熱傷

各種軟膏、飲み薬にて治療します。一般的には数日間で済みますが、やけどが深い場合や重度の場合は2週間-3か月程度通院治療が必要となります。

3度熱傷

皮膚移植などの外科手術治療を行うため、連携している高度医療機関をご紹介しております。

日焼け

日光による強い紫外線を浴びることで、皮膚に発赤や水疱などの症状が起こります。これは、軽いやけどの症状で皮膚表面が損傷している状態です。日焼けをした場合は、患部を冷やすことで症状を緩和させます。また、なるべく早い段階で皮膚科を受診することをお勧めしております。

日焼けの治療

皮膚に発赤や腫れがある場合は、ステロイド外用薬を用いて治療します。症状に応じて、ステロイド薬や抗アレルギー薬、消炎鎮痛剤などの内服治療を検討します。光線過敏症(いわゆる光アレルギー)がないか希望に応じて別途検査することもあります。

掌蹠膿疱症

皮膚疾患の一種であり、主に手のひらや足の裏にできる膿を含んだ水疱や膿疱が特徴です。激しいかゆみや痛みを伴い、症状が進行すると水疱が破れて皮膚がただれたり、皮膚が化膿したりすることがあります。
原因は明確ではありませんが、遺伝的な要素や喫煙、歯科金属の有無が関与している可能性があります。治療法には、ステロイド軟膏や抗生物質の使用、湿潤療法、光線療法などがあります。当院では改善しにくい部位に対して、中波紫外線療法:エキシプレックス308による治療を保険で受けることができます。

化膿性汗腺炎・慢性膿皮症

おしり、背中、頭皮、顔面、いわゆる皮脂や毛が多い部分を中心にしこりを作るくらいの大型のにきびのようなものができては化膿し、一度症状がおさまっても再発を繰り返す、難治性皮膚疾患です。
原因は明確ではありませんが、皮脂分泌が多い体質、免疫学的異常、遺伝的な要素が関与しているといわれます。治療法に抗生物質・漢方薬を使用しますが十分な効果を感じるまでは時間がかかります。重症な方は当院では、皮脂分泌を強力におさえる飲み薬:イソトレチノイン(アクネトレント・保険外治療)を使用し改善したケースがあります(個人差があります、詳しくはにきびのページをご覧ください。)そのほか、生物学的製剤ヒュミラ®という注射薬は保険は効きますが高額です、使用希望の際は大学病院(近隣ですと東邦大学医療センター大橋病院)への紹介となりますので紹介状をお書きします。

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